詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「ことだま」

ひとが幸せになるような言葉
だれかを思っている言葉
ていねいに だいじに
たましいこめて 使うべ

本当は できてね
バカヤロー なんて思っている
いじめられ ひどいことをされたら
わるい言葉が 口をでるんだよ

だどもな
原発はだめだ 放射能はいらね 戦争はしたくね
いやなことはいやだと はっきり言うごどど
汚ねえ言葉つかうのは ちがうから
まずは お祈りするべ
言葉に たましいこもるようにするべ
口から出た言葉は 本当になるっていうからない

ひとが うれしくなるよう
わたしが うれしくなれるよう
ひとが げんきになるよう
わたしが げんきになれるよう
ていねいに だいじに こころをこめて
あったかい ことだまにしよう

(2016・8・23)



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# by johnny311 | 2017-08-20 20:44 | 日々の詩2016年

「タイサンボクの樹の下で」

夏の終わり
タイサンボクの樹の下で
来年も来いよ とリュウジロウが小さく言って
ユウイチがウンとうなずいた
遠くなったセミの声 山からの秋の風
「また来ますから 」と
子どもたちは ときわ丸から手を振って
モニタリンブポストのある街に帰って行った

ガランとした へっついの家
ため息ひとつ ついたら よっこいしょと ふとん干し
ベラルーシのいまを見れば 
30年後も きっと保養はあるのだろうが
その頃 わたしはたましいとなって
タイサンボクの樹の下にいるだろう

また 会いましょう 来年も再来年も
タイサンボクの樹の下の
テラスで風にあたりながら
遠くのあなたに みんなに呼びかけたんだ

いつでも帰っておいで
わたしはいつも ここにいる

(2016・8・22)



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# by johnny311 | 2017-08-15 20:58 | 日々の詩2016年

「イエスタディが流れて」

5時の貝塚の集落に
イエスタディが流れてきたから
子どもたちよ 火をたこう

太陽と大地と 海のめぐみと
私たちを守ってくれる すべての存在に感謝して
いただきます を言ったら
おいしく 晩ごはんをいただこう

東の 黒い森の上を流れる銀河の底から
星たちが 今夜も浮かび上がってきたら
たき火を囲んで 空を見上げよう
あれが白鳥座 あの赤く燃えているのがサソリの心臓で
屋根の向こうは おおぐま座

海で 魚つかまえた
セミの羽化も見られたよ
ねえジョニー 来年は中学だから
保養キャンプこれないかも と サクラがポツリ
みんなは あした福島へ
甲状腺ガンの子ども 173人になった福島へ

また へっついの家に来てな
わたしはいつも ここにいる

(2016・8・6)







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# by johnny311 | 2017-07-30 10:36 | 日々の詩2016年

「アフリカのおかあさん」

アフリカの 大使夫人が
へっつい家の こどもの支援にやってきた

ここではね
朝 ふとんあげとぞうきんがけ
ごはん食べたら お茶わん洗い
それから お外で遊ぶんだ
海からかえったら マキでおフロをわかし
晩ごはん食べたら またお茶わん洗い と話したら

わたしが子どものころ
日が のぼる前におきて 家のまわりをそうじして
それから 20分歩いて水くみに
頭にのせて運んで 30分
それから 学校へ行きました

おかあさんが キャッサバ作って
わたしは 学校に売りに行き
ためたお金で学校に行ったけれど
いろんなことを 教えてくれた
おかあさんに感謝しています

初めて聞く アフリカの子どもの話
福島の子どもたちが じっと聞いている
お礼に「ビリーブ」と「世界中の子どもたちが」を歌ったら
お返しに アフリカのおかあさんが
「花は花は 花は咲く」と 歌ってくれて
みんなも いっしょに歌ったんだ

(2016・8・2)






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# by johnny311 | 2017-07-23 18:32 | 日々の詩2016年

「ネアンデルタールの花」

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わたしは たちあおい
ネアンデルタールの たむけの花

ひっそりと ひとりで逝った男にも
きっと さまざまな物語があったのだろうが
何も語らず 誰も知らず ただ
そのひとがいたという あかし

きれいだね と足を止める
すっと 夏の陽ざしに立つその姿は
どこか 卒塔婆のよう でも
風にゆらゆら 虫はブンブン
やがて 種がこぼれたら
たくさんの子どもたちが 芽を出す

わたしは たちあおい
ネアンデルタールの たむけの花
花が咲いたら 
わたしがいたことを 思いだしておくれ

(2016年5月24日)







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# by johnny311 | 2017-07-14 23:40 | 日々の詩2016年