詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「あかるい覚悟」

ふらついて なにがわるい
つえ2本の としよりでも
歩きたいんだよ わがのあしでな
おなご好きで どこがわるい
したくなるんだよ いい女みるとな
色気あるうちが はなだべ

おなかの子 片ほうの足7センチみぢかい
血しらべたら染色体異常 「どうしますか」と医者
ホウシャノウのせいか でも
障害児 育てられないと 死産

辛いことは山ほど
幸せなこともたくさん
みなさんと同じように
年を取り 体は動かなくなる
みなさんと同じように
でも 私の人生は楽しいのです と
車いすで 3人の子持ちのマサヨさんは言う
生まれることが 不幸な人生などない
生まれてくるすべての命と
共に生きる覚悟をしてください

ふらついて なにがわるい
おなご好きで どこがわるい
みんな年寄りに 障碍者になっていくんだぞい
おらあ死ぬまで エロじじいで いくべと
あかるい 覚悟

(2016・12・16)







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# by johnny311 | 2017-12-14 16:20 | 日々の詩2016年

「だいじょうぶ」

日曜の昼飯 息子とふたり
午後から屋根の落ち葉かき
おめえも手伝うか
いや だいじょうぶ
だいじょうぶって おめえ 日本語おかしくねえが
ふふ いや だいじょうぶ

親父はマスクにほうき ゴム手して
屋根の落ち葉を かき集め
息子は はっぴきて「行ってきます」と
ゆっくり坂道 おりてゆく
きょうは 若連の寄り合いか
二本松は線量高いから
嫁さんもらうなら 子育てするなら
よそで暮らせと おれは言うのだが
いつも息子は 「だいじょうぶ」

屋根のむこうに見える 根雪のあだたら山
その下には 大熊町の仮設住宅あってな
なんぼか 復興住宅も建ってきたのだども
やはり 若いひとは出て 年寄りは残っていて
だいじょうぶだべが
いや だいじょうぶではねえべ

(2016・12・10)







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# by johnny311 | 2017-12-13 09:55 | 日々の詩2016年

「燃えるゴミ出し」

冬の朝の 落ち葉かき
玄関まえから家のウラ 軒の下の吹きだまり
そこはうちの ホットスポット
せっせ せっせと袋につめて
燃えるゴミの日に出すのです

落ち葉についた ホウシャノウ
燃やせば 空から降ってくる
たい肥にはならね だども ここさは置きたくね
しかたね しかたねと言いながら
せっせ せっせと落ち葉かく

葉っぱの落ちた 寒そうなけやき
師走だもの じき雪ふって お正月さまがいらして
さむい さむいと2月こせば
借り上げ住宅 出ねばなんねえ3月だ
家賃払えば いられるだべが 
だども その金 どうすんべ 
どうすべなあ どうすべなあと言いながら
せっせ せっせと 燃えるゴミだし

(2016・12・7)






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# by johnny311 | 2017-12-12 08:08 | 日々の詩2016年

「難民とさせられる」

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あしたはデモ 県庁さ押しかける
きょうはしたく 古いカレンダーのウラ
なんて書くべが

自主ひなん者 追い出すな
誰のせいで こうなった
国と東電のせいだべしさ!

書いたら ダンボールさ貼って
ヒモをつけたら できあがり

あしたはデモ 福島のまち あるく
みんなに 見てもらいたいな 
いっしょに 歩いてもらいたいな

「勝手に出たんでしょ 支援するのがまちがい」

そういうひとも いるのだけんど
自主ひなんの 子どものいじめ 許されないというけんど
住宅支援うちきりも 国のいじめだべしさ だども
テレビも新聞も だまっているから
あしたはデモ 県庁さ押しかける

背中には プラカード
誰のせいで こうなった
国と東電のせいだべしさ
ウチボリ 出て来い!
難民とさせられる ひなん者の声を聞け

(2016・12・3)





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# by johnny311 | 2017-12-11 10:18 | 日々の詩2016年

「そらから ふあんがふれば」

山から 風 ドーとふいて
けやきのはっぱ バラバラおとし
クルクル アスファルトのうえ ころげまわって
家の前さ 落ち葉ふきだまる
きょうは 燃えるゴミの日
マスクして落ち葉 袋さ入れてゴミ出し
だども 燃やせば また空からふってくる
だども 目の前さ置きたくね
「はようございます きょうもやりますんで」
ああ お寺のジョセンかい ごくろうさまです

けさも 地震あった
おとといは 津波で浜のひと逃げた
第2原発の 燃料棒冷やす機械 止まったらしい
国もトーデンも 信用ならねえから
ガソリンは 満タンにした

テレビで高校生 「信夫山 大丈夫でしたから
親子でのぼってください」だど
廃炉を考えねばって 原発 見にに行ったんだど
止めねえのか大人 高校生だぞ
地震に あわなくて良かったない
復興だの帰還だの 一生懸命なんだども
違うんだよな がんばりどごろが 

見上げると チラチラ雪
これにも セシウムまざってんだべ
春になれば 自主避難者の住宅支援 打ち切り
おれは 空から降ってくる 不安をみていた

(2016・11・23)






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# by johnny311 | 2017-12-02 10:39 | 日々の詩2016年