詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

たたり 神

おばあちゃん あれは なあに

あれは ゲンパツの お墓
青い 袋※の中には
草や 花や 土や ミミズが 虫が ビセイブツが
ホウシャノウと 一緒に閉じ込められ
とてつもない ホウシャセンを あびながら
袋の中で うめいてる

ほら 声が 聞こえるだろう
痛いよ 痛いよ  苦しいよ 苦しいよ
あのものたちは わたしたち
袋の中から 出されない

ごらん 黒いゴムで覆って
回りを 鉄の板で囲んでなんぞしているが
なあに いずれ あのものたちは
袋を食い破って 外に出て
たたり神となって 動き出すさ

風になって 雨になって
けものになって 草になって
米になって 魚になって
生き物の中に 忍び込む

おばあちゃん たたり神は かくならないの

あれは にんげんが こさえたものだからね
お前は 遠くに行きなさい
見たこと 起きたことを伝えなさい
わたしは ここで たたり神を まつろう

そして 考えなさい
なぜ たたり神が生まれるのかを

(2013.3.10)

※除染した汚染土を入れるビニールバッグ。約1.5トン入る袋が三段重ねに山積みされ、その上を黒いゴムシートで覆って仮置きされている。袋の耐用年数は3年ほどだという。

[PR]
by johnny311 | 2013-07-01 06:58 | 第2集