詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「七時雨の風」

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東に向かえば 田代山
西に登れば 七時雨

ひろびろの鞍部の 枯れ草の下は みどり
牧野の道を 二合目まで登り
大きなブナの木にもたれて 田代平をながめた

ようやく芽吹いた林の下を
雪解け水が たてと横に流れ
ずっと向こうの 姫神山のあたりで
北上川になるのだな

おれは 小学校の遠足のような 愉快な気分になったのだが
病院で横になっている 年老いた母親
佐渡から 福島に戻った子どもたちを思い出したら
なんか切なくなって そっと 手 合わせた

さやさや 山からは風
さらさら 水のにおい
足元でゆれる カタクリの花

ゆっくり 草原を下りながら
おれは あのひとを 思い出していたんだ

(2016年4月26日)






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by johnny311 | 2017-07-09 11:15 | 日々の詩2016年