詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「いっぱいの春」


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棺おけに入って 4日目
だんだん 
ガイコツになっていく ばあちゃん

別人だね
ああ ひと月も病院にいて 痩せた
それに たましい抜けたからな
でも 祭壇の 写真のばあちゃん ニコニコしてて
ほら いまも そこらにいるんだよ

葬儀場から おもてに出ると
山からの風 ドォーと吹いてきて
桜の花びら 滝みたいにザザーと流れて
土手の 黄色いタンポポ ゆらゆら
谷地の桐の 芽吹いた葉っぱも ゆらゆらしてな
見上げる 青い空の向こうは 白い 大きな岩手山
ここいらさも 放射能は降ったのだ

明日は ばあちゃん 焼き場さ行くが
平舘は ちいさな春でいっぱいだった

(2016年5月8日)






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by johnny311 | 2017-07-12 09:19 | 日々の詩2016年