詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「2万4千年の 毒」

わたしの体には 2万4千年の毒がある
死のトゲとなって 病み 痛み 腐らせる
抜けるだけ抜いて 子どもたちを遠くに連れていって
その時がきたら 目をつむる
大好きな あのひとを 想いながら

わたしの星には 2万4千年の毒がある
死のトゲは 虫や 花や ビセイブツや ケモノや
あらゆる 生きものの中に忍び込み
青い星を 灰色に変える
やがて 毒を作りだしたニンゲンは死に絶えて
長い 長い 夜と昼を重ねて また 青い星に還る

魂となったわたしは 懐かしいひとたちと再会して でも
やっぱり 大好きなあのひとに 会いたいものだから それに
2万4千年も待てないものだから また
トゲだらけの この世に生まれかわるのです

せっせと 死のトゲを抜き 子どもたちを島に連れていき
風になって 花になって 鳥になって あのひとに会いに行き
そうしてまた 死んで生まれて を くり返す
それは わたしの願い わたしの使命
それは あらゆる生きものたちの 願いと使命
なぜなら それは
この星が 望んでいるからなのです

(2016年1月24日)

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by johnny311 | 2016-12-27 18:14 | 日々の詩2016年

「足を止める日」

1月17日 神戸からのメール

朝 わたしは手を合わす
21年目の 阪神淡路大震災
忘れそうに 足早やに過ぎる日に
こうして 足を止めるのは
たいせつな たいせつなこと

返信
きょう 一日
たくさんの たくさんのひとが 祈ったのですね
それは良かった それは希望
福島では もう 忘れろ 忘れろ
気にすっこどねえ 線量 下がったんだもの
復興ガンバロー おめさんも帰ってきっせ の
声が 街中に響いているのです

まもなく 6年目の3・11
わたしは ひとり駅前で 
ポロンとギターをつま弾いて
ハーモニカを吹くつもり
「原発いらない 子どもを逃がせ」の
プラカードを背にしょって

おやすみなさい
あなたと あなたの大切なひとに
雪のように 幸せが降りますように。

(2017年1月17日)








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by johnny311 | 2016-12-25 11:09 | 日々の詩2016年

「賀状書き」

黒い瓦を 白くして
ようやく 冬になりました
わたしは コタツで 賀状書き

今年もよろしくと 書くけんど
おめでとうとは 書かね
あれから 5年経ってもな 避難の権利もなくてな
次の春には 家 出され
なんも めでたいこと あるもんか
残りの人生
放射能から子どもを守り
笑って 死んでいけたらいい

ちょっと そんなごど 書いてんの
正月そうそう 死ぬだの 縁起でもねえ

なあに 正月は 冥途の旅の一里塚って言うんでねえが
おれも年寄りだもの 時間ねえ
覚悟して 生きねばなんねえのさ

庭の 梅の木 白くして
雪が チラチラ 降ってます
きょうは のんびり 賀状書き
ねこも まんまる ヒザのうえ

(2016年1月15日)











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by johnny311 | 2016-12-23 09:30 | 日々の詩2016年

「トゲ抜き」

いでっ!
まき薪りで 指にトゲ刺して
折れて残って ジンジン疼く
佐渡ヶ島 へっついの家
保養という名の 年寄りのひとり正月
なんも さみしいことないが
こんな時は 困るのお

老眼鏡に 虫めがね
焼いたハリで ホジホジして
ようやくとれた 黒いトゲ
こんなもんでも 刺さった日には
シクシク病んで 眠られね
こんなとき 誰かいればな

ああ 誰かといったって
あの人は 出で行ったし
ここさ来るの 気 重いって言われたし
それ おれのせいだべか それとも
フクシマのせいだべか と言いかけて だどもな
聞くの怖くて だまっていたのさ

胸の奥に刺さった トゲ
ひとりでいると シンシン 疼くから
そろそろ神さまから トゲ抜き借りるべな
抜いてくれるひと 
来てくれるのもいいな

(2016年1月7日)

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by johnny311 | 2016-12-22 11:01 | 日々の詩2016年