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詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「6年目の空気」

あの日 本宮にいました
ゆれて ゆれて こわかった
この子は一才6カ月
はい 幸せです と フィリピーナのお母さん

三河島の コリアタウン
あ ゆれている ゆれている
ふいに浮かぶ 関東大震災 朝鮮人虐殺
「おい 十五円五十銭と言ってみろ 
生きたまま 炎に投げ込まれる 白いチマチョゴリ
ハルモニから 昔話に聞かされた
それから3時間 黙って家まで 歩いて帰ったのです と
在日3世のヘジョン

白沢の 仮設住宅
ゲンパツ爆発 ヨウ素剤 配られて
「いざという時 飲んで下さい」って言われて
いざという時って いつなんだよ 
相馬の避難所にも東電社員の家族いて でも なんも言わなかった
この間 浪江に帰って片づけ ほ乳ビンも転がっていて2時46分のまんま
箱買いのたまご ポンポンと破裂して
いやあ 臭いごど臭いごど もう 30年は帰らね

6年目 終わったみたいな空気の福島
でも 緊急事態宣言はそのままで
でも 基準は20ミリシーベルト 問題ないから 帰りなさい
これからは 復興ですよと言われて
でも 子どもの甲状腺ガン167人 事故の責任も取らないで
支援 打ち切り おかしくないですかと言うと
自立したらどうですか イヤなら アメリカでもどこでも 出ていけば と
こんどは 住民が言いだすのだ
悩ましねえのお 同じく 被ばくしてんだけんどな

(2016年3月7日)







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by johnny311 | 2017-01-23 09:33 | 日々の詩2016年 | Comments(0)

「6年目のことば売り」

わたしのまちに 落ちている
つらい せづね 泣きてえを
せっせと集めて 売りに行く

そったらもん 見たくもねえ
そこいらさ ころがってるべ それに
トゲも刺さってるべ もう 明るく
ここを 盛り上げていくしかねんだよ と
このまちでは さっぱりなんですが
怖いもの見たさもあってか
遠くのまちでは 少しは売れるのです

ポタポタ こぼれた涙や 血や汗を
そうっと紙に写しこみ 束ねてリュックにつめ込んで
コゴトゴト電車で西のまち ことばの行商行くのです

おばんです おばんです
フクシマのことば 持ってきやんした
買ってくなんしょ 5年物もありますし
いまなら ドクもついてます

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(2016年3月6日)






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by johnny311 | 2017-01-13 19:58 | 日々の詩2016年 | Comments(0)

「なんとなく 幸せ」

きのう 届いたギフト
ジャムにパンに チョコと ドングリのお守り
クリスマスとお正月 バレンタインディ
それに 神さまも一緒にやってきたみたいで
嬉しい

けさ 目が痛んで
医者にいったら結膜炎
二種類の目薬 ふってから点眼してください
あと 黒眼に入りこんでる白いやつ
大きくなったら切らないと まだいいけどね と言われ
放射能かな やっぱ年のせいかなと思って
なんとなく ガッカリ

いいことも やな事も
代わるがわる やってくる
でも だいじょうぶ と
ポケットのお守りが言ったから
いまは
なんとなく 幸せ

(2016年2月2日)


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by johnny311 | 2017-01-13 10:49 | 日々の詩2016年 | Comments(0)