詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「ほようの きほん」

にしゅうかん いじょう
あんぜんな ばしょで
あんしんな みずとたべもの そとあそび
はやいはなし むかしの ケッカクの サナトリウム
ようじょう が きほん だべな

ほよう? まだ そんなこと きにしてんの?
もう こおりやまは ふつう
だれも マスクも してないよ

ほよう? なんで こども あそばせることに
かね ださなきゃ いけないの?
たいへんなのは フクシマだけじゃ ないんだよ

ほよう いまは リフレッシュ
そかい いまは いどうきょうしつ
ひなん いまは いじゅう って いうんだよ

さどがしま へっついのいえ
こどもたち むしとり はなつみ ドロあそび
おれは それを ながめながら おもうんだ

なんで ここさ こねば なんねえがったのか
なんで にしの やさい くわねば なんねえのか
なんで アイロンで おなか あっためるのか
なんで まき わって ふろ わかすのか
わかんねえ ままだとな
だんだん よわって しぬんだ
だどもな ここさ みっかも いればな
こっちが いいなって わかるのさ
おれが やかましいごど いわなくたってな
それが ほようの きほん

(2014年12月1日)



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by johnny311 | 2015-08-09 10:11 | 日々の詩2014年

「保養相談は 人生相談の入口」

もうじき 4年目の 3・11

あの日 宇都宮に 避難した
仕事 家のローンあって 戻ってきたのさ
郡山の家 10マイクロシーベルト
ここに いるんだから 保養にも 行かなきゃ

息子の嫁さん 身ごもった 
4ヶ月経っても 成長しねえ
結局 死産だ
息子の友達の嫁さん 7ヶ月
お腹の 子どもの片方の足
10センチ短いって 医者に言われ
結局 死産だ 

こんなこと 起きてんだよ
フクシマの あちこちで
国の責任だよ 東電の責任だよ 県もまぬがれね
なんで みんな だまってるのかなあ と
ヒロシさんが 言った

もうじき 4年目の 3・11

佐渡保養に 来てくなんしょ
クニちゃんとも つながってくなんしょ
「いのち まつらむ」に 来てくなんしょ
世直し 一緒にやってくなんしょ
ヒロシさん

(2014年3月1日)





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by johnny311 | 2015-03-05 10:15 | 日々の詩2014年

「アクティビストの保養」

窓も 戸も みんな開けた
だれもいない へっついの家 五月の風 ふき抜け
トコトコトコと 田植え機の音 する

おそうじ まき割り ふとん干し
よく動いたから 楽しかったさ
夜は 破れふとん集めてさ チクチクチクと 針しごと
みんなの顔 浮かんでさ
ひとりだけど さみしくなかったさ

三日目の朝 加茂湖にカヌーを浮かべ
ゆっくり ゆっくり オールを漕いだんだ
魚 はね 水鳥が飛んでいてさ 幸せだったなあ
それから 午後の おおさど丸に乗って
放射能の濃い フクシマに帰ったんだ

わたしの保養は これでおしまい

姫崎灯台を回り 遠ざかる島の へっついの家から
早く帰っておいで と声が聞こえたよ

もう少しで 夏休み
みんなと会える 夏キャンプ

(2014年5月7日)

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by johnny311 | 2014-06-25 21:32 | 第4集

「保養相談会場はまるで」

まるで バーゲン会場だね
いいものから 売れていき  保養の はしごの 人もいる

情報格差 あるからね  行ける人は 何度でも
一度も 出たこと ない人も いて
結局さ  受け入れする 人たちが
なにを 手渡したいか じゃないの

いらっしゃい
佐渡 「へっついの家」の キャンプは
二週間から  一ヶ月  いつ来て いつ帰ってもいい
ベクれていない 食と水
免疫力をしっかりと  内蔵 元気の 手当法
これが 基本の三つ です
それとね まきを拾って 風呂わかし
かまどで まきの ご飯炊き
原発なくても エジャナイカ
少し不便で なつかしい そんな暮らしを 手渡したい

冬休みもやっからない
良かったら 佐渡 保養に 来てくなんしょ
待ってるからない

まるで バザールだね
必要なものがここにある
福島 もどってきた人や  ここにいるしかない人や
きちがい扱い される人  子どもだけはと 思う人
お茶して 手当てや相談で 少しは気持ちも ホッとして

あそこだったら 行っても いいかな
あの人だったら 話しても いいかな

おみやげの 野菜を手にさげ お母さん
こころ ひそかに 思うのです

(2013年12月2日)

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by johnny311 | 2014-06-18 09:12 | 日々の詩2013年

「皆さんが “へっついの家”を続けろと 仰る」

もう 借金できねえ
だども つぶしたくねえ
どうか 「へっついの家」 助けてくなんしょと 叫んだ
これで お金 こさえられなかったら
お前には 保養やる チカラねえ
お前が 借金 かぶるんだ と
神さまが おっしゃってる と 覚悟した

そしたら
ある人は 祈ってくださり
ある人は シェアを
ある人は カンパを
ある人は 米、野菜
たくさんの たくさんの 精いっぱいが
「へっついの家」を 潰してはなんねえの 想いが寄せられた
もちろん 陰口も あったさ

ああ 「へっついの家」を
佐渡保養を続けろと
皆さんが 仰っている
わたしに やれと
神さまが 仰っている
ありがたくて 泣けた

「ふところ 入れんなよ」と 激が飛ぶ

わかってます そんなことしたら
かならず 天罰がくだる

どうか 「へっついの家」を
あたたかく 見守って くなんしょ
放射能から こども守る 働きができますよう
わたしが 役目を 果たせますよう
厳しく 見守って くなんしょ

(2014年4月1日)


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by johnny311 | 2014-06-17 19:33 | 第4集

自然大好き佐渡ヶ島 どろんこツアー参加者募集

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by johnny311 | 2014-06-16 17:14 | 福島の子供たち

ラブリー アイランド

子どもたちの 遊ぶ声が  空に こだましてる
母ちゃんたちが お昼ごはんを  トントン 作っているよ
さるすべりの花が   ゆらり 揺らめいて
ぼくは 木かげで  ギターをつま弾く

ドンデン山で 何かが  キラキラ 光っているよ
仲間たちが メッセージ  世界に 飛ばしているよ
白い 雲が  ふんわり 浮かんで
ぼくは 次の 波を 待っている

佐渡アイランド
ラブリーアイランド

父ちゃんたちが ドラム缶で  お風呂を つくっているよ
子どもたちが まきを割って  お風呂を 炊いているよ
青い けむり ゆらり たなびいて
ぼくは バケツで 水を汲んでいる

となりの おじさんが  スイカを 持ってきたよ
おばちゃんが おやつに  出してくれたよ
波の音を 遠くに 聞きながら
ぼくは あなたに 手紙を 書いている

佐渡アイランド
ラブリーアイランド

(2012.10.20)

※事故後、佐渡島に福島の子供たちを保養に連れて行くプロジェクトに係わってきた。

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by johnny311 | 2013-07-21 07:21 | 第1集

「幸せな死」

20※ミリシーベルトでも大丈夫
そんな声を尻目に 佐渡へやってきた
海で泳ぎ 草や土に寝転ぶ子どもたち
大きな子は 小さい子を
お母ちゃんはご飯を 父ちゃんは風呂を
それぞれの役割をこなす ぼくらは大家族

空 青く 子どもの遊ぶ声
死ぬにはいい日だ※
老人の仲間入りをした ぼくは 古いインデアンの言葉をつぶやく
すると ナリイがこう言うのだ
保養の子どもを
看取る日が 来るかもしれない
一瞬 ベラルーシの病室の
青白い 子どもたちの顔が浮かび
ぼくはうろたえた
おい 順番がちがうだろ
おれが先に逝って 子どもたちを
迎えに来なくちゃいけない ちがうか

チェルノブイリの教訓は
年寄りのわたしが 大人にならないままの
ユイやリオやミーノやレンの
野辺の送りを お前がやるのだと 教えている
家族や友だちに看取られる 幸せな死
それを子どもたちに渡せるだろうか

20ミリシーベルトでも大丈夫です
と誰かが言う でも 放射能は
そう言うあなたにも 降ってくるんですよ
だから 原発はいらない
あなたにも 原発はいらない

(2012.9.3)

※ 年間1ミリシーベルトとされてきた外部被ばく線量の基準が、事故後一挙に20倍に引き上げられた。
※ アメリカンインディアンの生死観をを表した言葉

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by johnny311 | 2013-07-12 07:10 | 第2集