詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「エミシの森」

エミシの 国 夜の森の入口で
南からやってきた男が 手をあわす

帰って まいりました
音もなく現れる 灰いろの ふくろう

よく けえった 向こうは なじょだ
大人も 子どもも ゲンパツのドクで
身もこころも 病んでおりまする

ここさも降った もっと苦しむべな
国を 捨てねばなんねえ時だ
さて おめえは どうする

しばらくは 民を逃がす手伝いを
そうか だども おめえも病んでいる
なんぼか 風 あててみるべ
ドウドウ ザワザワの森の風
男のからだ 吹きぬけた

なじょだ
だいぶ 楽になりました
ぜんぶは取れね 後は おめえ次第
それは 定めだからな
だば いつでも 来お
おらは ここさ いるからのお

飛びたつ 森のひと
男は 手を合わせ それから
年老いた母の待つ 小川のそばの 古い家に帰った
空には すばるの星が またたいていた

(2015年6月12日)







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by johnny311 | 2016-04-23 07:25 | 日々の詩2015年