詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「ビンボーな ふたり」

ようするに ふたりの関係は 
ビンボーなパトロンと ビンボーな愛人
同じ歌を口ずさんだり プラカードを持って
一緒に駅前に立ったりしていても
世間では そういうことになるのです

ビンボーな女は ちゃんとご飯が食べられるよう
ケッコン ケッコンと言うのですが
ビンボーな男は 抱えているものが多すぎて
しかたない しかたないと つぶやいて こっそり
さよならのセリフを 練習したりするのです

そんな ふたりでも
せまいベッドで お互いを温めあい
たわいのない おしゃべりを交わした幸せな時間の中で
毒で汚された いのちのよみがえりを
神さまに 祈ることはできたのです

あの日 ドッカンと原発が壊れ 死の灰は激しく降りました
人びとは あっちこっちに逃げまどい いつの間にか
引きずっていた しがらみのフタは外れて
新たな つなぎ直しは 始まっていたのです
こうしてふたりは出会い 世間様が何と言おうと いまも
一緒に 歩ける道を探っています

あなたは誰と どんな風に暮らしたいですか
原発事故も戦争法も 未来もきっと
生き方を 問いかけているのでしょう

(2015年9月25日)









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by johnny311 | 2016-05-27 10:01 | 日々の詩2015年