詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「年神さま」

松と ゆずり葉のおかざり
神だなには かがみもち
玄関をそうじして 掃除はおしまい
夕げのあと カズヤスさんは 
ゆく年への たむけの笛を吹いた
 
じき 除夜の鐘
よいお年を となるが
春になれば 米沢の団地のひと
帰還者と移住者にさせられて
おれたちは ゲンパツ難民になるのだべ
だども
夏になれば 保養キャンプをやって
秋になれば いね狩りをして
冬はせっせと家を直して みそかはみんなでモチついて
春には子どもたちを迎えるしたくして
そうやって 死んでゆければいいない

佐渡ケ島 へっついの家のおおみそか
雪もない おだやかな年の瀬で
カズヤスさんは くる年の
年神さまを迎える笛を吹いた

(2016・12・31)






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by johnny311 | 2017-12-30 18:19 | 日々の詩2016年