詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「インナーチャイルド」

あなたの中の
こどもだったあなたを抱きしめる
わねさんが そう教えてくれた

リヤカー引いて 母っちゃが帰ってくるのを
街灯の下で待っていた 妹と弟と三人で
あらったゴムの短グツ 店のたなにほして
父っちゃになぐられた
婆ちゃんの 野辺のおくりに行く母っちゃに
いぐな いぐなと 泣いだ 泣いだ
盛岡で買ってもらった セルロイドのお面
帰りのバスでなくしてしまった
雨ふると ポタポタ雨もり
洗面器を置いた あっちにもこっちさも
いまも覚えている 小さい頃の 
切なかったこと 悲しかったこと 痛かったこと
甘えたかったこと がまんしていたこと ほめられたかったこと
ずーと引きずりながら でも昔には戻れないと 
こころに 重しをしていたのさ

いま じいさんになったひさおが目をつむり
幼いヒサオに話しかける
つらかったね かなしかったね さみしかったね
ほんとうは あまえたかったのに
あれから いっしょうけんめい生きてきた
もう だいじょうぶだから そう言ってだきしめた

お話は これでおしまい ただ それだけ
3・11で こころのフタはじけたんだもの 
これからは 思うように生きる
甘えられるひとも きっと見つかるさ

(2017・1・9)



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by johnny311 | 2018-01-13 10:36 | 日々の詩2017年