詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

「ホイドの詩」

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トザイ トーザイ
ここに現れましたるは 原発難民にござりまする
3・11あの日から
死の灰 降らぬところ 溜まらぬところ 転々と
北に南に 東へ西へ 行った先々 口上を
何で 逃げねばなんねえがったのが
何で 保養を始めたか
不法占有 裁判にかけるとおどかされ
それでも 避難者でいることを
うたよみ 音曲 紙芝居 あれやこれやで
皆さまにお伝えするのです

除染の仕事でもやったら
セキよ おめえは放射能の不安をあおって
金をせびるサギ師だ と バトウする方もおりますが
国と東電のせいでしょ と 心づくしを下さるひともいて
なんとか生きながらえておる 言わば わたし
門付けの ホイドみたいなもんでござります
それでも詩を聞いて なみだ流すひともおられるから
ときどき マレビトになっているのかなあ

千年に一度の大震災に遭ったのだもの
フクシマ原発事故で 被ばく者となったんだもの
これを運命と受け入れて
おめさんがたの 街で むらで
子どもと離れて暮らすホイドの詩を
詠むべと覚悟したのでござります

どうか 呼んでくなんしょ
足代と 投げ銭で構いませぬから

(2017年6月25日)


by johnny311 | 2018-06-24 09:44 | 日々の詩2017年