詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

カテゴリ:日々の詩2017年( 54 )

「せっせ せっせと」

保養に来られた 親御さん
お世話になってる あの方に
18才の ミノルくん
せっせ せっせと 電話する

選挙のお願いです
原発を 無くするためにも
ジミン、コウメイ、キボウ、イシン、コウフク、ココロ以外
市民と野党連合をお願いします と
せっせ せっせと メッセージ

「わかりました」 「もちろんです」 「了解です」
ときどきは 返事もあるけれど
この長雨 台風も近づいて
あさってにはカケ学院の獣医学部 認可って言うし
どうなるかなあ と思うのだけれど
しっかりと 神さまと見えない存在にお祈りして
最後の 最後まで
せっせ せっせとメールする

(2017年10月21日)


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by johnny311 | 2018-10-20 07:51 | 日々の詩2017年

「フッコーの声が聞こえる」

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避難指示 解除
復興の自由が帰ってきた!
居住や 生活の自由が帰ってきた!
国道6号の清掃活動 今年もやるよ
ぼくらがやる ふるさとを育む活動が帰ってきた

フツーに野菜やお米を食べ フツーに息をする
川の土手を さっそうとジョギング
もう誰も マスクなんかしてないよ
裏山で遊び いわきの海で泳ぐんだ
木によじ登り 草や虫にさわれる
フツーの暮らしが帰ってきたんだ

でも 6年たっても 風評は消えない
福島は住めないとか 福島の野菜や魚は食べられないとか
ハンゲンパツかなんかは知らないけど
デマ 風評を流す連中は許せない
避難した子どもへのいじめ ひどいね
放射能は問題ないってことがわからないから
こんなこと 起きるんだよ
もっと 放射線教育しなきゃ
原発は 本当にいらないかどうか
これからのエネルギーのこと考えると
すごく迷ってしまう
あ それから 保養はもういらないな
6年もたって フツウに暮らしているんだから と
ベラルーシに行った若者が言う

遠くから 近くから
フッコー フッコー ふるさとを守れの声が聞こえる
福島は どごさ行くのだべが
甲状腺ガン192人にもなって このあいだは
サクマさん 白血病で亡くなったんだどもな
こう言うと 不安あおっていると叩かれるべな

(2017年10月20日)


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by johnny311 | 2018-10-19 08:04 | 日々の詩2017年

「生きる が仕事のブンさん」

歩けなくたって
手が使えなくたって
思うようにしゃべれなくたって
せいいっぱい 生きている
それがCPの ブンさんの仕事

おっぱいが飲みたくて
抱っこされたくて 一生けんめいに
オギャア オギャアと泣く
それが生まれたての 赤ん坊の仕事

自立して 生きてきたからか
惚れる おなごもできて
なんとまあ 子どもまで授かった

ありがとう 愛しているよ
15分かかって 病院の奥さんに
メールを打つブンさん
それから 送信ボタン
返ってきたのは まるまる太った赤ん坊の写メ
かわいいのお
あんたに似て 男前だのお
クシャクシャの顔で 笑うブンさん
いっしょに笑いながら
なんだか 泣けてきたのさ

すごいな
生きるって それだけですばらしい
だから 戦争も被ばくもイヤなんだよ
赤ん坊が 兵隊に引っ張られないように
原発の後始末に駆り出されないように
選挙さ行くべな ブンさん
憲法変えたいヤツラさ
いっしょに NO!と言うべ

(2017年10月6日)


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by johnny311 | 2018-10-12 11:29 | 日々の詩2017年

「あれだで あれ」

選挙さ なったら
あれだで
あれ

なんだ あれって

憲法かえたり 戦争やったり
原発 動かしたり オラみたいに
文句言う人間 取り締まったりしねえどごろ
平和 守るために いっしょにやるべってどご
そこが いいなってごど

ああ 市民野党連合か
だども キボウだの出てきて
右往左往してんでねえべが
アベよりましと 引っぱられる者もいるけんど
リベラリストは排除 あとでジミンと一緒になって
はい 体制翼賛会のできあがり

悩ましねえのお
どうしたら いいもんかのお
こったら時はな 勝つか負けるかでね
正しいと思うどごさ
一票 入れればいいのさ

投票さ 必ず行く
おめえも 行け
行って 入れるのは
やっぱし
あれだで
あれ

(2017年9月29日)


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by johnny311 | 2018-10-01 09:21 | 日々の詩2017年

「墓どこ」

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墓どこの 曼珠沙華
彼岸 過ぎたら色あせる
山木屋の墓石 除染の作業のみなさんに
みがいてもらって うれしいか

墓どこの 向こう
6年ぶりに開く 国道114号線のゲート
車だけ 歩きもバイクもダメなんだって
なんで
線量が高いからでしょ 30マイクロもある
あと山木屋に 道の駅こさえるんだって
ふーん 戻る人どれだけいるの なに売るのかな
知らない

墓どこの下は 黒いフレコンバッグ
いつになったら片付ける
墓どこの上は 雑木林
ザワザワの木枯らし吹いたら
また 線量上がるべな
ああ いっぱいの落ち葉で
いっそ目ざわりな フレコンバッグを埋めてくれ
そしたらしばらく 忘れていられっからな

(2017年9月28日)


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by johnny311 | 2018-09-29 14:43 | 日々の詩2017年

「除染」

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ウィーン バリバリ ウィーン バリバリ
はじまったない
ウラのお寺の 土手の草刈り
いやいや 草刈りでねえ これは除染
竹 草 枝を バサバサ刈って
熊手で落ち葉 ガシガシ集め 黒い袋さビシビシ詰めて
家の中の線量 0.16マイクロシーベルト
いつもより なんぼか上がってるけんど
やぶにはハチもいたし きれいにしてもらって
ありがたい ありがたい

お疲れさまです
いっぷくの作業員の皆さん 頭をペコリ
マスク外した その中に
なんとまあ おなごもいるでねえが
しかも どう見たって ガイコクジン
ニッコリ笑って かわいいのお
だども これは除染の仕事 おれは何となく
申し訳ねえような 気の毒なような気持ちになったさ
それでも やっぱし
ホコリ吸いたくねえから 外さ出かけた

夕方 帰ると
さっぱりとした ウラの土手
黒い袋も どっかさ消えてたんだが
山から落ち葉降ったら また上がるべ
除染も 来年で終わりだど
あのガイコクジンのおなご もう 来ねえべな
おめさん どう思いやしたかフクシマを
ここさ住まう おらたちを と
おれは 心の中で 
そうっと 話しかけたんだ

(2017年9月23日)


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by johnny311 | 2018-09-24 14:42 | 日々の詩2017年

「ミサイル発射 と言って戦争をこさえる」

めざましのつもりか Jアラート
「ミサイル発射 ミサイル発射」と 朝からやかましい
がんじょうな建物だの 地下に避難しろと言うが
うちは古ぼけた平屋 布団かぶるしかねえ

北朝鮮のミサイルで
ただいま 運転を見合わせております
駅舎の中で 窓から離れてお待ち下さいと 駅員は言う
おれは無視してホームに入り 外れの便所で腰おろした
ミサイル ウンコしている間にどっかさ行ってるべ

「ミサイル通過 ミサイル通過」
ただいまより 運転を再開いたします
列車遅れまして 大変ご迷惑をおかけしました
だんまりのまんま 電車に乗り込むひとからは
不安と不満とイライラが ジトーと伝わってくんだども
いつものように電車は ガタンゴトン走り出し
ひとはスマホ片手に 居眠りを始めるのです

おめさんがた なじょに思いやしたか 朝の警報
やっぱしアメリカから 迎撃ミサイル買わねばと思ったか
憲法変えて 戦争できる国にするべと思ったか
ミサイル発射と言いながら 戦争をこさえているのでねえべが
おらの親父たちは 戦争で人殺しをしたし やらされた
戦争でご飯を食べていると
ご飯を食べるために 戦争やるようになる
戦争の支度の前に 対話だべ

おらたちは 福島で被ばくさせられました
おどかすだけのミサイル警報出す前に
あっちこっちの原発のミサイル対策 なんとかしろ
そう 思いやすが いかがでしょうか

(2017年9月15日)


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by johnny311 | 2018-09-22 07:44 | 日々の詩2017年

「おれは アシナガバチを殺した」

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米沢の 避難者の畑
昨日 おれは アシナガバチを殺した
ジョーロの中さ 巣 作っていてな
お前たちがそこさいると 危なくて仕事にならね
仕方ねえ 仕方ねえと言いながら
アシナガバチを殺した
マグナムジェットスプレーでな 
ボタボタ ジョーロさ落ちるハチ
卑怯だろ ああ卑怯だ
ミサイル落とされたようなもんだ

米沢の 避難者の畑
やるひとも ずいぶん減って
福島さ帰ったか 他所さいったか
おれらは 住宅支援続けてくなんしょと
国の言うことを聞かないもんだから
不法占有者って呼ばれて そのうち
裁判所から 呼び出しが来るそうだ

米沢の 避難者の畑
となりはソバ畑
ザワザワの風 ゆらゆらの白い花
ミツバチ ブンブン飛んで
かわいいのお 働きものだのお
だども さっき
おれは おまえの仲間を殺めたんだ
そうつぶやいて おれは二本松さ帰った
栗子の峠 越えてな
不思議な形の雲が いっぱい流れてた

(2017年9月12日)


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by johnny311 | 2018-09-18 11:14 | 日々の詩2017年

「パンと妄想」

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神戸のアパッチが おくってくれた
おつきさまみたいに まんまるで
ずっしりのパン
24センチもあるんだよ
すごいね
すごいよ

NO NUKESって もよう
なに それ おとうさん
げんぱつは さよならってこと
ベリーも チラチラ見えていて
おいしそうだね
おいしいさ

どっから かぢろうかな
きったほうが きれいじゃない
おちゃも ほしいね こうちゃがいいな
わたしは ジュース
でも きっと 食べきれないから
みんなもよんで パーティやろう
うん そうしよう そうしよう

これは わたしの妄想
いまは米沢に避難している レンとノノコが
小さいころ きっとこんなお話 していたさ
今夜はチリのワインを飲みながら
オプストのパン かぢりましょう
明日は友達にも切り分けて 残りは冷凍
米沢にも運びましょう

おっきなおっきな まあるいパン
NO  NUKESと 焼いてある

(2017年9月10日)


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by johnny311 | 2018-09-17 09:19 | 日々の詩2017年

「生まれてきて 良かった」

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ねえ ジョニー
セミの声が 聞こえた
「生まれてきて ほんとうに良かった」って
そう言って 終わったから
たぶん 死んだんだよ

ふーん
何年も 土の中にいて
ゲンパツ 爆発しちゃって
ようやく外に出たら いっぱいのホウシャノウ
でも それから一週間
いっしょうけんめいに鳴いて だれかに恋して
やることやったから 良かったって
死んでいったのかなあ

わからない でも セミは
「生まれてきて ほんとうに良かった」って 言ってた

夏もおしまい 遠くなるセミの声
さやさやの 秋の風に手を合わす

波に呑み込まれ 死の灰にさらされ
死んで 生きながらもさまよう たましいのみなさま
どうか 安らかになられますよう
わたくしも じき たそがれ時
陽の沈むまで 精いっぱいの働きができますよう
みなさまのお力を 貸してください
生まれてきて良かった と
目をつむるまで

原発 わがね
戦争 わがね

(2017年9月9日)


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by johnny311 | 2018-09-09 16:08 | 日々の詩2017年