詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

カテゴリ:日々の詩2017年( 31 )

「神さまのこころ」

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お金 あるの
ひと いるの
家賃 払えるの
もう 夏だけにしたら

あと先考えて はじめたことでねえ
とにかく福島の子ども 逃がさねばと思ってな
ベラルーシ 30年たっても保養やってんだもの
動けるうちは やるさ
神さまのこころに沿っていれば
なんとかなるんでねえべが 今までも そうだったもの
なんともならなくなったら 役回りはおしまいと
静かに 目 つぶるさ

佐渡 へっついの家
ここに来たら ただいまって言うんだ
まきを割って お風呂をわかす
ツリーハウスで ドンデン山からの風にあたり
畑のトマトをもいで みんなと一緒にごはんを食べるんだ
夜は たき火を囲んで 星を見る
おおきな 夏の大三角点をな

佐渡 へっついの家
ここで こさえているのは
みんなの ふるさとだ

(2017年6月24日)


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by johnny311 | 2018-06-18 09:51 | 日々の詩2017年

「共謀罪の夜」



6月15日 共謀罪の夜
樺美智子が 国会で殺された日
ああ テロリストになっちまいたい気分 と
うめく 国内難民に リストの愛の讃歌
はらはらと 涙こぼれて
夜明けは きっと かわいた茶色

6月15日 共謀罪の夜
アベシンゾウが 恐怖政治を始める日
きょうから 覚悟して 死ぬるしたく
きょうから 腹くくって 生きるしたく

(2017年6月15日)


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by johnny311 | 2018-06-16 20:39 | 日々の詩2017年

「これでいいのか 福島県民」


第27回県民健康調査検討委員会
こどもの甲状腺ガン 191人 それでも
放射能とは考えにくいと センモンカ
じゃあ 何のせいなの
さあ
ずるいのお わかっていても答えない

出ない筈の 4才の子の甲状腺ガン
手術したのに 知らせない
個人の プライバシーに関することとか
情報開示のあり方がどうとか はぐらかし
「時間ですから」と帰っていくお役人
これでいいのか ごまかされていいのか 福島県民

ガンだけじゃないんだよ 甲状腺の病気
パセドー病に 橋本病
クニちゃんも ヨーコさんもなっちゃった
大人の甲状腺ガンもいれたら 1000人超えて
ノドに 注射針さされ ノド 切られ
こわかったべ 痛かっただべ

わたし 結婚できるかなあ
手術したこと知っているのは わたしとお母さん
弟や妹には話していない 言えば これから先 
生きていけるかって 不安に思うから と 女子高校生

ラジオから流れる 「デマ風評ボクメツキャンペーン」
この人たちも一生懸命なんだろうけんど
不安を持つひとも避難しているひとも おなじ福島県民なんだよ
多様な復興を考えるべ でねえと
対立にもっていかれて 向こうの思うつぼ
そうでねえか 福島県民

(2017年6月6日)


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by johnny311 | 2018-06-14 09:10 | 日々の詩2017年

「こんど 裁判さ かけられるんだ」


こんど 裁判さ かけられるんだ
移住の手続きしねえで 家賃も払わねえで
避難者のまんまで
団地に 居座っているって言われてな
オレ とんでもない人間

避難したさ
原発事故で 放射能降ったでしょ
いのち守るため 逃げねばなんねえがったのさ
6年たったって 二本松の家
庭の土2万ベクレル 家のホコリ4767ベクレル
ここで 子育てはできねえ
せめて 子ども大きくなるまでは 米沢で 雇用促進住宅に
無償で住まわせてくなんしょ と 国に言ったのだども
勝手に避難したのでしょ 自己責任 それに
言うこときかずに居座っている
出ていけ あんたは不法占有者
そう 言われ
こんど 裁判さ かけられるのさ

裁判になったらな
なんで逃げねば なんねえがったごど
なんで避難を 続けねばなんねえがったごど
避難は 権利だってごど
事故の責任は誰かってこと
住むのに 安全かどうかは 国でねえ
オレが決めるってこと 腹の中をぶちまけるのさ
好きで こったらごど やってんでねえよ
だども 人を不幸に落とした者たちに
一矢 報いてやりてえんだよ
こんど 裁判にかけられたらな
オレの詩もいっしょに 読むんだ
泣きながら 子どもが避難した
「ぼくは 米沢にいるよ」をな

(2017年6月5日)

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二本松の家


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by johnny311 | 2018-06-13 11:50 | 日々の詩2017年

「たっつあんの歌う 戦争のしたくを聞きながら」

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むかし治安維持法 いまはテロ等準備罪
強行採決のニュースを聞きながら
ああ 国会に突っ込みたい気分です

「オエラガタが 平和を口にすると
戦争が起こるのだと 覚えておくがいい
オエラガタが 戦争を口にすると
召集令状が すぐに届くだろう」
たっつあんが歌う 「戦争のしたく」を聞きながら
ああ テロリストに なっちまいたい気分です

北朝鮮からミサイルが マンチェスターで爆弾テロ
こういうことがあるんだもの
法律 必要なんじゃない と テレビでフツウのひと

創価学会の 初代会長 牧口常三郎
治安維持法で殺された なのに
テロ等準備罪 学会は何も言わず 公明党は自民の手先
うちは自主避難者だし 学会員でもあるんだよ 
学会のひと スタンディングに行きましょう とネットで流したら
テロ等準備罪でつかまるべが

「街をゆく男たちよ すべての希望を棄てるがいい
最後の手紙を 恋人に出すがいい」
たっつあんが歌う 戦争のしたくを聞きながら
どうすべなあ どうなるのだべがなあ
でも 今日はへっついの家にいるのだから
まずは草刈りして 畑に苗を植えて
できることを やって 福島さもどるべ

(2017年5月23日)


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by johnny311 | 2018-06-11 15:33 | 日々の詩2017年

「ワタシハ ハル 2」

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ワタシハ ハル モニタリングポスト
エキマエニ タッテイマス

ワタシノ シゴトハ ホウシャノウヲ ハカルコト
キョウハ 0.137マイクロシーベルト
ワタシヲ ミテ ニンゲンハ
「たかい」トカ 「ひくい」トカ
「ほんとうか」ト イイマス
ワタシハ モニタリングポスト
セッテイ ドオリニ ハタライテイマス

アルバン ワタシノカラダニ ショウゲキガ ハシリ
アナガ アキマシタ
イマ ガムテープヲ ハッテマス
ワタシヲ ミテ 「かわいそう」 ト ダレカガ イイマシタ
ニンゲンノ コドモデス

ワタシハ ハル モニタリングポスト
ジキニ テッキョ サレマス
カワリガ クルカ ワカリマセン
ダンダン ニンゲンハ ワタシヲ ミナクナッテキテ
イツマデ シゴトガアルカ ワカラナイノデス
ワカラナイノデスガ ソノヒ マデ
ピッピ ト ホウシャノウヲ ハカリマス
ソレガ ワタシノ シゴトデスカラ

ワタシハ ハル モニタリングポスト
モウ スコシ
コオリヤマ エキマエニ タッテマス
ワタシハ ハル
ワタシハ・・・

(2017年5月19日)


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by johnny311 | 2018-06-10 12:04 | 日々の詩2017年

「母の日は赤い花」



母ちゃん
いままで ごめんな
いろいろ ありがとう と言ったら
おめえ どうかしたのが
いや ひと言 言っておこうと思ってさ と
たまに帰ったせがれが そう言うものだから
だまって 笑っていた 母

そういったくせに
原発を止めねばなんねえ とか
次の仕事どうするべえ とか 日々の暮らしにかまけて
カーネーション送るのでも こづかい渡すのでもねえ
せがれは親不孝のまんま じいさんになって
母は 92才で あの世に逝った
北国の さくらの花が散るころに

五月晴れの
お墓にあげる白い花
地味な色だのお さみしいのお
母の日になったら
せめて部屋には 赤い花
赤い 赤い カーネーション

(2017年5月16日)


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by johnny311 | 2018-06-09 07:49 | 日々の詩2017年

「ワタゲ」

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マスクして 庭の草取り
風に乗る たんぽぽの ワタゲ
むしった草は 燃えるゴミ出し だども
燃やせば また 降ってくるべな

野焼きの煙 たなびいて
東の山からおぼろ月 いい眺め だども
セシウム そこいらさ 落ちているべな

浪江の山火事 まだ消えね ひとの入れね 被ばくの森だ
煙も遠くさ 飛んでいるべな
だども
「放射能が拡散」なんてのは風評 デマはボクメツ! と
ガクシャ 新聞が言うのだぞい

あっちこっちに 減量焼却所がありまして
除染の木や草 せっせと燃やしてカサ減らし
コンクリ混ぜて資源にし あとはどっかさ持っていく
20ミリシーベルト これが暮らしの基準です
言うこと聞くのが国民で そうでなければ非国民
イヤなら 外国でも どこへでもどうぞ
自己責任ですから と 国のえらい人

野焼きに 山火事 焼却所 原発からも
フクシマでは 毎日 死の灰 降ってます

マスクして 庭の草取り
おかしけね 頭のタンポポもいたっけな
ワタゲ 一本 空さ向かって 吹く
風さのって ずーと遠くの
放射能のないどこまで 飛んでいけ

(2017年5月10日)


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by johnny311 | 2018-06-08 11:08 | 日々の詩2017年

「被ばくの森のドクけむり」


浪江の山火事 7日も消えぬ
早く雨ふれ はやぐ雨ふれ

福島の山の あちこちは
人の入れぬ ドクの山
早く雨ふれ はやぐ雨ふれ

草木に落ち葉に火がついて
ドクも一緒に まいあがり
遠くさ 近くさ 飛んでって
じきに だれかの家の屋根

被ばくの森の けものたち
どごさ 逃げたらいいものか
逃げる先も ドクの森
いっそ 山を駆け下りて
にんげんどもに押しよせて
さあ これはお前たちが勝手にまいたもの
けえしにきたぞ と 身を震わせてドクを落とすか

被ばくの森の ドクけむり
遠くさ 近くさ 飛んでって
じきに だれかが深呼吸

早く雨ふれ はやぐ雨ふれ はやぐ はやぐ

(2017年5月4日)


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by johnny311 | 2018-06-07 14:33 | 日々の詩2017年

「たねまき」

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トマトにキューリ ゴーヤの苗
小カブと小松菜 バジルの種
避難先の米沢と 保養先の佐渡ケ島
あったかくなったから 畑をせっせとたがやして
夏の野菜を植えたのです

そんなことして なんになる
不法占有してんだろ
あした 団地 追い出されるかもしんねえ
佐渡 金北山のレーダー基地 北を見張ってんだろ
あした ミサイルが 飛んでくっかもしんねえ
それよりも へっついの家 払う家賃あんのかい
先のごど いろいろ考えたら
畑どころでねえべしさ

そだな 先のことは わからね
だども あったかくなったんだもの
畑 せっせと耕して トマトにキューリ 植えておく
そしたら 夏 子どもたちと 塩かけて
うまい うまいと食べられる

そだよ 先のことは わからね
だども 作るものでも あるべしさ
畑さ まいてんのは 野菜だけでねえ
未来のたねも まいているのさ

(2017年4月29日)


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by johnny311 | 2018-06-06 14:00 | 日々の詩2017年