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詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「がんばっぺない」

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ななかまど
野菊 コスモス
女郎花(おみなえし)

山道のさ 木の階段 杖 ついて
踊ってるみてえに 登ってんだ あのひと
左はんぶん  動かねえ みてえだな
そういえば 登り口に 電動車あったっけ

ど~も
よおく 登ってるなあ と思ってさ

いやあ
病院の リハビリより おもしれえんだ
上さ 上がったら あちこち 伸ばして
それから おりる
おめさんは どっから

おらは そこの 牛森宿舎
福島から 避難してきてんのさ

そっかい
まっ お互い がんばっぺな
んだば

はつ茸に
アケビ 山栗
山ぶどう

いいもん 落ちてねえかんあと あたり見ながら
ときどき 後ろ ふり返ったのさ

(2013年10月10日)








by johnny311 | 2014-09-28 12:50 | 第3集

「ただ 一緒に 泣くか」

フクシマの人は 風呂に入って 着替えてから 来て
福島から来たの? キタナイ! と言われ
泣いて 浴場から帰ってきた 子どもたちよ

北海道の 保養所は 線量上げないために と 
入る前に 着替え 渡されるんだって
うーん 悩ましい でも 
放射能 くっついてるのは 事実だからね
セキさん こんな時に 何て 返したらいい
こどもにも そんなこと言う おとなにも

うーん
そったら 保養なんかさ 行かねえ
東京だって あんたらだって 汚染されてんだぞい
おめさん 服 買ってくれんのか
おらたち 檻の中さ 閉じ込めておきてえのか
国と 東電の せいだべしさ
好きで こったに なったんでねえぞい

込み上げる ドロドロの 想いを
ゴックンと 飲み込んで

福島で ヒバクしました
髪の毛にも 服にも カラダにも 
放射能 くっついて 洗っても 落ちません
それでも わたしも 子どもたちも
何とか 生きてゆきたいのです と 

ただ ただ 一緒に 泣くか 

(2014年4月29日)







by johnny311 | 2014-09-16 22:49 | 第4集

「さらさらと こぼれる崎川浜の 砂」

さらさらと こぼれる 崎川浜の 砂 遠く
耳に 微かに 夏の ざわめき

悲しいのは 砂浴が できなくなったことだよ
十何年も通ったんだもの
ヌーディストビーチだったよね 誰もいなくてさ
陽が 陰ったら はだかで 寝ころんで

猪苗代 去年から やってるらしいよ
え そうなの うーん ビミョーって言うか
ヒバクとハイセツ どっちが勝つかって 感じ
ま あたしは 行かないな

ハシモトさんは松本へ トモさんは伊那谷へ
ジョニーさんは 保養で あちこち 行ったり来たりで
砂合宿のひと みんなみんな 遠くに 行っちゃった

今度は 佐渡で 砂浴やりますから
佐渡の海 すんげえ きれいですから と言ったら
やりたい やりたい 行くよ 行くよ
もう 3年も入ってないから 嬉しい
そうだよね 福島がだめでも 他でやれたらいいね と セツコさんが笑った

青い空と 蒼い海 大陸からの風に パラソル揺れ
砂に 抱きしめられ こころとからだ 空っぽに
アクティビストに 必要な 時間さ
そうだなあ 素浜海岸がいいかなと 言った後に
なぜか 猪苗代湖を渡る 風のにおいを想い出し
胸がつまり ことばにつまり オレは切なくなったのさ

さらさらと こぼれる 崎川浜の 砂 遠く
耳に 微かに 夏の ざわめき

(2014年4月26日)

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by johnny311 | 2014-09-03 10:29 | 第4集