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詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「そったに くいてがったら」

ぼたんなべ
いのはなの たきこみごはん
デザートは あめいろの ほしがき

ホウシャノウ
そったに しんぱい すっこどねえってさ
ガイコクの センセも いってだし
おらは すきなもん くうよ
じこ せきにん なんだから
なに くったって いいべしさ

800ベクレルの イノシシに
2000ベクレルの やまの キノコに
50ベクレルの ほしがきに

そったに くいてがったら
どうぞ すきにしてくなんしょって いうしかねえけんど
わざわざ えらんで くわんでも
ほかに くうもん いっぱい あるべと おもうけんどな

やさい けんさしてっから あんぜんだよって いうけんど
タバコの がいのほうが もんだいだよって いうけんど
げんぱつじこ けんこうに えいきょうないって いうけんどな
こったらごど ばっかし しんぶん とりあげんけんどな

フクシマで くらすとは
こういうことの れんぞく なんだよ
いずれ
おめさんの ところでもな

(2015年2月6日)



by johnny311 | 2015-08-29 19:03 | 日々の詩2015年

「ひとつぶの 麦」

わたしの ねがいは かなわなかった
モニカの ねがいは かなえられたのか

そのとき かれには たしかに みえたのだ
あのひとが りょうてを ひろげ
ほほえみながら めのまえに いることを

その しゅんかん
かれは そのひとの うでのなかに いたのだ
モニカが おおくのひとが そうねがい そうおもった

まずしき ひとを よわき ひとを
せんそうで くるしめられるのは だれなのかを
その ひとたちのことを うったえていた かれのねがいは
たしかに ひとびとの こころに めぶいて いったのだ

せんそう やめて ちじょうに へいわを

ひとつぶの むぎ
モニカが おしえてくれた
わたしは かれのことを おもい
ふくしまの ことを かきつづる

ゲンパツ いらない こどもを にがせ

(2015年2月5日)


by johnny311 | 2015-08-28 21:59 | 日々の詩2015年

「バッティの マリア」

マリアは 峠の バッティにいて
訪れる 旅びとに 食事と 愛を はこんでいた
それを おとこを連れ込んでいると 陰口をたたく者もいたが
マリアは かれらを いやしていたのだ

おとこたちは マリアによって 安らぎ
また 旅に 出ていった

マリアは こころを 病んでいたが
神さまと つながっていた
神さまと つながっていたが
ひとりの おんなだった

ひとを愛し おとこを愛し 感じ また 傷つきもしたが
苦しんでいるひとに 愛をあたえ 痛みを わかつことができた
そして ひとは 救われた

世間が なんと言おうと
バッティの マリアは マリアだったのだ

マリアは フクシマに いる
マリアは あなたの そばにいる

(2015年1月30日)


by johnny311 | 2015-08-27 12:08 | 日々の詩2015年

「なんどでも なんどでも」

わたしは 弱い わたしは 病み 壊れかけている

大切なひとを 失って はじめて わかった
あのひとの こころに わたしがいないこと
うろたえて くるしくて せつない
でも それは あのひとに してきたこと
それがはねかえって きただけのこと

束縛からはなれ 自由になったひとに すきなひとができた
だれかを好きになるのを だれも止められない
しかたのこと と わたしも 言うが
こころの中では 
わたしを 置いていかないで と 叫んでいる
おかしいよね いい年の おっさん みっともないよね

なぐさめてほしいという 身勝手な のぞみ
それを だまって 受け入れてくれた ひと
罪の意識とともに そうしなければ ならないほど わたしは苦しかったのだ

寒い冬に あなたがくれた メール

わたしは こわれている ながく 生きられない
あなたのうでの中にいられて 幸せだった
このまま 死んで むこうにいきたい
泣けて 泣けて 車を走らせて
家に着いたら 生きていてくれて また 泣いた

長い時間を ともに過ごしてきて
このひとが ほんとうに 大切なひとかもしれない と 思いはじめ
囲炉裏の かわたらにいる幸せ
ともに生きる 暮らしを作りたいと 思い始めたころ
皮肉なことに あのひとの こころは わたしから 離れていたのだ
わたしは 絶望のふちに立って 神さまに おいのりした
そうするしか なかったから
わたしの 内側から
「あなたは どうしたいの」 という声がする

わたしの うでの中で 幸せだったから
そのまま むこうに いってもいいと 言ってくれた ひとなのだから
だれかの ところに行ってしまっても
生きていてくれるだけで ほんとうは 幸せなのだ
そう思えれば いいのだけれども 
ほうとうは このうでの中で 幸せに なってもらいたいのだ

だから
あのひとの こころに わたしがいなくなっても
選ばれる ひとりに なってしまったとしても
それでも あのひとが すきなのだと わかったから
ぬくもりと 安らぎを 与えてくれるひとだと わかったから
もう一度 なんどでも 言うのだ

あなたが 好きなのだ
いっしょに いたいのだ
旅にでて 海にしずむ夕日を 手をつないで ながめ
のぼる 青いお月さまを いっしょに 見上げたいのだ
あなたを 愛している と 言うのだ

なんどでも なんどでも
なんどでも なんどでも

(2015年1月23日)


by johnny311 | 2015-08-26 09:26 | 日々の詩2015年

「大寒 新月の朝」

マイナス 8度
息 しろく 空 すみわたる

いっしょに 行かないか

わたしは ふくしまに のこる
ビセイブツが 希望だと わかったから
それを つたえたいの

オレは 保養と うたよみの 旅を つづけるよ
逢いたくなったら いろりの家に いくよ

ゆうべで すべてが おわり
ゆうべで すべてが 生まれ変わった
大寒 新月の 朝

凍てついた フロントガラスを
湯たんぽの 残り湯で とかし 荷物を積み込み
5年目となった ノマドの旅に でる

いっしょに 来て 欲しかったんだよな
ちょっぴり なみだも 出たんだよな
でも あたらしい 道を ふみ出せたんだよな

わたしの 中の せつない気持ち
よしよし と さすってあげて
ただ ただ あのひとを 好きでいようと 思えたから
ふか~く 息 ひとつして
車の エンジン かけた

(2015年1月21日)


by johnny311 | 2015-08-23 09:33

「夜があけたら」

夜が 明けたら
一番 早い 列車に 乗るから
切符を 用意して ちょうだい
あの街へ 行くのよ
いいひとが 待っているかも しれないし
あの街へ いくのよ

ふるい うたが そらから ふってくる

あのまちって どこに あるんだろう
いいひとって どんな ひとなんだろう

よが あけたら
いちばんでんしゃで かんさい さ いくべ
リュックサックに うたを つめこんでな
かみのけに セシウム くっついたままでな
ふくしまの はなし しに いくべ

だども えらそうなこと いえね
すかがわ しらかわ うつのみや
ふくしまが だんだん とおくなる
ふくしまを だんだん わすれていく
そんな オラを だすしか ねえ
ないて オロオロした はなし するしかねえ
それでも よかったら きて くなんしょ

よが あけたら いちばん でんしゃで
あの まちさ いく
いいひとが きっと まってんだべな

(2015年1月18日)


by johnny311 | 2015-08-22 23:45 | 日々の詩2015年

「いつも からっぽで いつも いっぱい」

いつも からっぽで
いつも いっぱいの おさいふ

ホウシャノウから こどもを まもる
へっついの 家を たすけて くださいと おいのりしたら
すぐに いっぱいになって
すぐに 佐渡へ とんでいって
からっぽに なった おさいふ

ふくしまの いまをつたえる 詩集を
ださせて くださいと おねがいしたら
よやくと しゃっきんで いっぱいになって
すぐに いんさつやに とんでいって
また からっぽに なった おさいふ

てもとには
まあたらしい インクの においの 詩集
みみを すませば こどもたちの はしゃぐ 声
もうじき はるのキャンプが はじまるよ

いつも からっぽで
いつも いっぱいの おさいふ

たいせつな みちをのうえで こまったときに
どこからともなく あらわれる
ふしぎな おさいふ
かみさまの おさいふかな

(2015年1月16日)





by johnny311 | 2015-08-19 20:41 | 日々の詩2015年

「なんどでも  なんどでも」

あのこが すきなんだよね
でも ともだちに とられちゃったんだ
なかまに いれて ほしかったんだよね

いっぱい いっぱい ないて いいよ
たくさん たくさん なみだ ながしたら
さあ どうする
やっぱり あのこが すきなんだろ
いっしょに あそびたいんだろ

だったら もう いっかい
あそんで と いいに いこう
なんどでも なんどでも
ジョニーは ここで みている

ジョニーも いいに いくんだ
やっぱり あなたが すきなんだよって
やっぱり ここから ひなん させてって
だれにも ホウシャノーは いらないんだよって
あの ひとに
くに に
ふくしまを わすれている ひとたちに

なんどでも なんどでも
なんどでも なんどでも

(2015年1月11日)


by johnny311 | 2015-08-18 17:14 | 日々の詩2015年

「しずかに 雪 ふりつむ」

しずかな しずかな 雪の 朝
イナダのアラ汁に もちを入れ
ひとり過ごす へっついの家の お正月

あけまして おめでとうございます
こどもさんたちは
福島の おやごさんのところへ
わたしは 雪かきやら 保養のしたくを のんびりと
ごくろうさま ならば 温泉でも でかけられては
では これで

雪かきの手をとめ そら あおぐ
やまの ふもとに 住むひとは
どんな 正月 してるやら 
だれが 雪かき してるやら

天から 舞い落ちる 雪に
わたしは
いまでも あのひとのことを 思っているのだ と
ちいさな ちいさな声で 話しかけたから
雪は 風にのって やまをこえ
あのひとの家に しずかに しずかに ふり つもったから
思いは たしかに つたわったのだ

そう思えたから わたしは しあわせだった

雪 やんで 東のそらに お月さま
じきに 満月 わたしも満ちる

(2015年1月3日)






by johnny311 | 2015-08-17 13:15 | 日々の詩2015年

「メリー メリー メリー」

メリー メリー メリー
古着に せっけん フライパン
歌声カフェ クリスマス会の プレゼント
ほんとは 支援物資の おすそわけ
だども 助かるって わらう おばちゃん

メリー メリー メリー
「古米だけど 送ります」って
葉山の サンタさんから メールきた
ああ やっぱり 神さまは いるんだな

メリー メリー メリー
こよい クリスマス
今年も 暮れて
ついていたひと そうでもないひと
どんな クリスマス むかえてますか
いい年に なりますように

さようなら戦争 さようなら原発
あなたが のぞめば
戦争は 終わる
原発も 終わる

(2014年12月24日)



by johnny311 | 2015-08-16 09:59 | 日々の詩2014年