詩と写真でつづる311 関久雄「原発いらない、いのちが大事の歌」

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「神事」

まつり まつらう まつろわぬ
まつり まつらう まつろわぬ

大津波
海をうらむは せんないが
原発がなかったら
原発さえなかったらと ひとのいう

あれから6年と5か月
いつまでも 被害者意識でいることから
なにも生まれないと言う おめさん
この春 住宅支援打ち切られ 住むどこ無くなって
死んだ 自主避難者 知ってっかい
心臓 おかしくなって逝ったり
甲状腺ガンになったり
じっくり じっくり
殺されているって わがっかい

ゲンパツ事故の 後始末もできてねえのに
もう 終わったような顔をして
魂しずめと 復興の神ごとを始める おめさん
だども 福島のあっちこっちにはな
恨み悲しみ 怒りに嘆き ドロドロにたまってんだぞい
いやいや 祟られねえように
神ごとにして 封じ込めるつもりなんだべども
なあに やがてアテルイやマサカドになって
ゲンパツわがねと 立ち上がるさ
見えない世界の方々もな

まつり まつらう まつろわぬ
まつり まつらう まつろわぬ

(2017年8月26日)


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by johnny311 | 2018-08-28 10:13 | 日々の詩2017年

「一番 こわいドクってなんだろう」

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一番 こわいのは なんのドク
スズメバチ それとも・・・

おめえたちの家 こわすつもりはねえけんど
ブンブンの草刈り機 ちょっとあたったかもしんねえ
おめえたちが怒ってな
ズボンの上から ブス
シャツの上から ブスブス
イデデ イデデと逃げ出した

あんまり痛いもんだから 医者さ行って 注射打って
おれ なにか悪いことしてたんだべが
他のおなごさ惚れて バチ あたったんだべが
ああ 病める病める うずくうずく

スズメバチのドクだけならいいけんど
二本松だもの セシウムとか入ってねばいいのお
こったらごど書くと また
不安あおっている おめえは
復興に水を差すヤロウだって 言われるのだべな

一番 こわいのは なんのドク
スズメバチ それとも・・・

(2017年8月23日)


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by johnny311 | 2018-08-24 10:06 | 日々の詩2017年

「いただきます」

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ミンミンと 朝を鳴くせみ
ふとん上げたら 雑巾がけ
たたみは 目なりに拭くんだよ
やがて ごはんだよ の 声
手をつないで いつものお祈り

太陽と大地と 海のめぐみと
わたしたちを守ってくれる
すべての存在に感謝して
いただきます

白いお米のいのち 納豆のいのち
みそ汁のいのち たまごのいのち
漬け物のいのち
みんなみんな いただきます
デザートは福島の桃
測ったし ベクレてないからだいじょうぶ

食べながら聞いてね
きょうは 海にいきます
お茶わん洗ったら したくして
やったあ
ごちそうさまでした
いのち いただいたら 洗い場に持っていく

佐渡は きょうも晴れました
神さまと みんなのおかげだね

(2017年8月20日)


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by johnny311 | 2018-08-23 17:20 | 日々の詩2017年

「タイサンボクの樹の下で2」

帰る日の 朝のおいのり
きょう お船とバスに乗って
福島のおうちに帰っていく
ぶじに着けますように
明日からも 元気で暮らせますように

ジャンジャンジャーンと ドラがなり
また 来てねえ と 手をふって
また 来るからねえ と声がして
遠くなる 船のかげ みんなの顔はもう見えぬ
さみしいのお だども
だいじょうぶ 同じ道の上 すぐにまた会える
なぜなら
わたしたちは きょうだいであり ともだちであり
お父さん お母さんであり こいびとでもあるからだ

両津の海の 青い波
ドンデン山の白い雲
へっついの家 タイサンボクの樹の下
ゆらゆら 風に揺れるハンモック
わたしは 目をつむって手を合わせた

いつでも 帰っておいで
わたしはいつも ここにいる
わたしたちは ずっと ここにいる

(2017年8月6日)

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by johnny311 | 2018-08-05 14:30 | 日々の詩2017年